小学校高学年向けの読書感想文の書き方と便利なテンプレート

読書感想文・小学校5・6年生

長い休みは楽しいことがたくさんあるけれど、その中でも忘れてはいけないのが読書感想文の宿題です。

子どものころ、私も読書感想文を書くのが大変だと感じていました。

でも、いくつかの簡単なコツを知ると、ずっと書きやすくなります。

この記事では、小学校5年生と6年生のみなさんが読書感想文を書くときに使えるコツを紹介します。

具体的な例を示しながら、わかりやすく説明しますので、ぜひ試してみてください。

 

 

楽しく読める!子どもにおすすめの読書感想文用の本の選び方

では、どんな本を選べばいいのか、そのポイントを紹介します。

本を選ぶことは、感想文を書く上でとても重要です。

「どの本を読めばいいの?」と迷うことはよくあります。

特に読書が苦手な子どもたちにとっては、本を選ぶこと自体が大きな課題となります。

興味を持ちやすく、感情を込めて読める本を選ぶのがコツです。

次にいくつかの例を挙げてみましょう。

1.趣味や活動にちなんだ本:スポーツが好きならスポーツをテーマにした物語、音楽を楽しんでいるなら音楽に関連する話。

2.ペットがいる家庭:動物やペットをテーマにした本。

3.人間関係:友達との関係や学校生活について書かれた物語。

4.自己発見:自分自身の成長や夢に向かって頑張る物語。

5.歴史や冒険が好きなら:そのテーマを掘り下げた物語。

これらの本は、自分自身の体験と関連づけやすく、読後に感想を書きやすいです。

感情移入しやすい本を選ぶことで、感想文も自然と心を込めて書けるようになります。

また、冒険物語などは、男の子も女の子も楽しめるので、幅広い選択肢の中から選んでみてください。

物語を通じて、多くのことを学び、感じることができるでしょう。

感想文では、読んだ本の中で主人公が大切にしていたものや、重要なメッセージを中心に書くのも良い方法です。

これらのポイントを意識しながら、自分に合った本を選んでみてください。

 

 

読んでいる本から大切なポイントを見つけて記録する方法

前回は、読書感想文におすすめの本の選び方を紹介しました。

今回は、読書中に忘れないための便利な記録の仕方をお話しします。

本を読んだ内容をすぐに忘れてしまうことがありますね。

時には、内容を思い出すために本を最初から読み直さなければならないことも。

このようなことがないようにするために、読書中に便利な道具として「付箋(ふせん)」があります。

次のような場面で、ぜひ付箋を活用してみましょう。

1.楽しく感じた部分

2.感動した場面

3.登場人物の印象的な行動

4.心に残る言葉やセリフ

5.著者が伝えたいと思われるメッセージ

すべてのページに付箋をつける必要はありませんが、特に重要だと感じた部分には貼るといいでしょう。

自分だけの本であれば、気に入った箇所に赤いペンでマークをつけるのも一つの方法です。

また、もっと詳しく感情や考えを残したい場合は、大きめの付箋やノートを使い、以下のような内容を書き留めてみてください。

・その場面で感じた感動や感情

・登場人物がどのように感じているか

・自分がその場にいたらどう感じるか

これらを記録しておくことで、読書感想文を書くときにすぐに役立てることができます。

準備が整えば、感想文もスムーズに、もっと楽しく書けるようになります。

 

 

小学校高学年向け:読書感想文の簡単な作り方

読書感想文を書くのは、時にはどう始めたらいいかわからなくなるかもしれません。

今回は、読書感想文を手早く簡単に書けるように、基本的な書き方のステップをご紹介します。

1.題名:まずは感想文のタイトルを決めます。

2.導入部:どうしてこの本を選んだのか、その理由を書きます。

3.本文1:本のストーリーを簡単に紹介します。この部分は省略しても大丈夫です。

4.本文2:実際に読んでどう感じたか、自分の感想を詳しく書きます。

5.結論:読み終わって得た教訓や印象をまとめます。

これらのステップに沿って書くことで、読書感想文がスムーズに、そして簡単に書けるようになります。

次に、これらの各ステップについて、さらに具体的な説明を加えていきましょう。

 

(1)読書感想文の題名のつけ方

読書感想文の題名を決めるのは、思った以上に難しいことがあります。

最もシンプルな方法としては、「〇〇を読んで」というスタイルの題名でも問題ありません。

しかし、より印象的な題名を考えたい場合は、本の内容や感じたことに基づいて、少し工夫を加えてみましょう。

ここでいくつか題名のアイデアを提案します。

・友情に焦点を当てた場合:「〇〇とのケンカと私が学んだこと」「友達と過ごした忘れられない一日」

・スポーツやクラブ活動をテーマにした場合:「共に挑んだチャレンジ」「努力がもたらした奇跡」

・動物やペットの話:「〇〇が家族になった記念日」「ペットと育む絆」

・夢や目標をテーマにした場合:「叶えたい夢への一歩」「目指す未来」

・家族や祖父母との関係:「家族への感謝」「祖母から学んだ人生の智慧」

・戦争に関する内容:「平和を願って」「戦争と和解の物語」

これらの提案を参考に、読んだ本に基づいて自分なりの創造的な題名を考えてみると、感想文がより魅力的になるでしょう。

 

(2)読書感想文の最初の一文の書き方

読書感想文の最初の一文を書くとき、どう書き始めたらいいか迷うことが多いですよね。

宿題として出された場合でも、書き始めるのが難しいと感じることがあるでしょう。

最初の一文さえ書ければ、あとは案外スムーズに感想を書き進めることができます。

そんな最初の一歩がなかなか踏み出せないときは、なぜその本を選んだのか、その理由から書いてみるのがおすすめです。

理由はどんなものでも構いません。

いくつかの一般的な選び方を例にしてみましょう:

・本の表紙が魅力的だったから

・好きな動物が話の中に出てくるから

・先生がおすすめしていたから

・話が面白そうだと思ったから

これらの動機から感想文を始めると、自然と文章が続いていきます。

ぜひ自分の感じたことを素直に書き始めてみてください。

【例文】
『「この本は先生からの推薦で手に取りました。普段はそんなに読書をしない私ですが、ページをめくる手が止まらなくなり、いつの間にか全ての章を読み終えていました。」』

 

(3)読書感想文でのあらすじの書き方

読書感想文に物語のあらすじを含めるかどうかは、自分で選べます。

もし感想文を書く自信があるなら、あらすじを省略しても大丈夫です。

しかし、感想文を書くのが苦手な場合や、原稿用紙のスペースをうまく埋めたい時には、あらすじを入れると助けになることがあります。

あらすじは、短くて要点を押さえた内容が良いでしょう。

小学生の場合、大体120文字から360文字以内で書くとちょうど良い長さです。

【例文】
『「ほんとうの願いがかなうとき」という本は、父が拘置所にいる間、精神的に不安定な母から離れ、田舎に住む伯母のもとで暮らすことになったチャーリーの話です。初めは元の家に戻りたがっていましたが、やがて伯母夫婦の愛情を通じて、自分の居場所と家族の新たな意味を見つけます。「家族は選べる」という強いメッセージを伝えています。』

この本は、日本の子どもたちが自分自身の状況と重ね合わせることができるため、深く考えさせられる作品です。

そして、あらすじを短くまとめるなら、「この物語は、不安定な家庭環境から抜け出し、本当の家族愛を見つける少年チャーリーの成長を描いています。」と表現することもできます。

 

(4)感想文の中心部分の書き方

読書感想文の中心部分は、自由に自分の感想を述べる場所です。

しかし、「どの部分についてどのように書けば良いのか」と悩むことがあるかもしれません。

このような時、特に心に残った場面やその場面についての感想を中心に書くことをおすすめします。

もしその場面が自分の個人的な経験と関連していれば、その体験を加えると感想文がより深くなります。

一つのシーンだけでも深く掘り下げて書ければ十分ですが、複数のシーンについて書くこともできます。

例えば、「赤毛証明」という本から、私が選んだ記憶に残る三つのシーンを紹介します。

1.物語のはじめに、めぐが赤毛のために特別な扱いを受ける場面があります。これは多くの人が異なる理由で差別されることの象徴として印象的でした。

2.中盤のシーンでは、登場人物たちが互いに支え合う姿が描かれています。これは、困難を乗り越えるためには他人の支援が重要であるというメッセージを伝えています。

3.最後に、めぐが自身のアイデンティティを受け入れ、自分らしさを大切にすると決心する場面です。この部分は、自己受容の重要性を教えてくれます。

これらの場面を選ぶことで、感想文に具体性と深みを持たせることができます。

さらに、読書中に感動したシーンに付箋を貼ることで、書く際に参照しやすくなります。

個人的な体験を組み込む例として、めぐが赤毛であることによる苦悩について触れ、それが自分の体験とどのように重なるかを書くことができます。

例えば、「赤毛証明」でめぐが経験する社会からの圧力は、私が自分の髪型で経験した違和感に似ていて、彼女の成長と自己受容の物語は私に大きな影響を与えました。

この方法で、読書感想文に自分の体験を織り交ぜることで、より感動的で説得力のある内容にすることができます。

また、自分と同じテーマを持つ本を選ぶことで、感想文の書きやすさが増します。

 

(5)感想文のまとめ方

感想文の最後の部分で、読んだ本から得た教訓をどのように自分の日常生活に活かすかをまとめるのが一般的です。

ここで、本を読むことで感じたことや考えたことを、具体的な行動や考え方にどう結びつけるかを述べます。

【例文】
『「赤毛証明」を読んで、人に対する優しさがいかに大切かを再認識しました。これからは、自分自身の利益ばかりでなく、他人にも配慮し、思いやりを持って行動することを心掛けます。』

【例文】
『この物語から、世界の平和への貢献の重要性を学びました。多くの場所でまだ戦争が続いており、私たちにできることは限られていますが、平和のために声を上げ続けることが重要だと感じています。』

【例文】
『「赤毛証明」を通じて、努力がどれだけ価値あるものかを理解しました。かつては挑戦することを諦めていた自分ですが、今後は積極的に努力し、目標に向かって一歩一歩進むことを決意しました。』

これらの例を使って、あなたが感じたことや学んだことを自分の言葉でまとめてみましょう。

このように自分の体験や感情を交えて感想文を書くことで、より深く、読んだ本の意味を理解する手助けになります。

 

 

小学校高学年向け:読書感想文を上手に書くためのまとめ

これまでに学んだ読書感想文の書き方はいかがでしたか?

読書感想文を書くことは最初は難しく感じるかもしれませんが、一定のステップに従って書いていくと、思いのほかスムーズに進むことが多いです。

すぐに完璧な文章を書こうと思わず、まずは手を動かしてみることが大切です。

始めることができれば、徐々に感想文の書き方に慣れて、上手に表現できるようになります。

今回紹介したステップやコツを活用して、自分の言葉で感想を形にしてみてください。

書き始めることから、一歩一歩改善を重ねていくことで、読書感想文がもっと楽しいものになるでしょう。

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