小学生5・6年生向け向け:読書感想文の簡易作成ガイド

読書感想文・小学校5・6年生

放課後や週末は、子供たちにとって楽しい時間。

ですが、その楽しい時間の中でも、避けては通れないのが宿題です。

特に、読書感想文は多くの子供たちが苦手とする宿題の一つです。

私も子供の頃、読書感想文で何度も困った経験があります。

でも、いくつかの大切なポイントをおさえることで、読書感想文は思っているよりずっと簡単に書けるようになります。

この記事では、小学校の5年生と6年生を対象に、読書感想文を上手に書くためのポイントを紹介します。

具体的な書き方や例文も示しているので、ぜひこの方法を試してみてください。

 

 

読みやすい本を選んで、楽しく感想文を書こう

読書感想文を書くときに、多くの子供たちは「どんな本を読めばいいかわからない」「感想がうまく書けない」と悩むことがあります。

読書が得意でない子供たちにとっては、本を選ぶこと自体が難しいかもしれません。

そのような時、子供たちの興味や日常生活に関連するテーマの本を選ぶと良いでしょう。

こうすることで、読書がもっと身近で楽しいものに感じられるようになります。

ここでは、選びやすいいくつかの本のテーマを紹介します。

・スポーツやクラブ活動に興味がある子は、関連する物語を選んでみてください。

・動物が好きな子は、動物が主役の物語を選ぶのがおすすめです。

・友達との関係について悩んでいるなら、友情に焦点を当てた本がいいでしょう。

・自分の将来の夢について考えている子には、励ましやヒントをくれる自己啓発の本を。

・歴史や社会問題に興味がある子は、そのテーマに基づいた本を探してみてください。

・マンガやアニメが好きなら、冒険やファンタジーの物語がおすすめです。

これらのカテゴリーから選べば、共感しながら楽しく読むことができ、感想文も自然と書きやすくなります

特におすすめの一冊が『二分間の冒険(文庫)』です。

この本は、著者・岡田淳によって書かれ、偕成社文庫から出版されています。

物語は、冒険が好きな男の子だけでなく、女の子にも楽しんでもらえる内容です。

登場人物たちが直面するさまざまな挑戦や、友情、解くべき興味深い謎が物語を進めます。

これらの要素が、読む人を引き込み、感想文を書く際のヒントにもなるでしょう。

大人も子供も違う角度から楽しめるこの本は、読書を通じて多くの考えを巡らせる良い機会を提供します。

物語に登場する「一番確かなもの」をテーマにした感想を書いてみるのも面白いでしょう。

 

読書を楽しむコツ:付箋を活用する方法

読書が苦手な子供たちにとって、本の内容を覚えておくことが難しいことがあります。

この問題を解決するために、読書中に便利な方法を紹介します。

それは、気に入った場面や大切なポイントに付箋を貼ることです。

付箋を使うおすすめの場面は次の通りです:

・とても面白いと感じた場面

・心を打たれた瞬間

・登場人物が特に魅力的に感じられるシーン

・心に深く響く言葉

・作者が伝えようとしている大事なメッセージが感じられる部分

すべてのシーンに付箋を使う必要はありませんが、自分にとって意味のある場面には積極的に使ってみましょう。

また、自分の本であれば、気に入った文章には赤鉛筆で線を引いたり、マークをつけたりしてもいいでしょう。

さらに、大きめの付箋やノートに次のようなことをメモしておくと良いです:

・そのシーンに感動した理由

・その時の登場人物の気持ち

・もし自分が同じ状況だったらどう感じるか、どう行動するか

これらの情報を記録しておくことで、読書感想文を書くときに参考になります。

具体的なシーンや感情をメモしておくと、感想文を書く際にどの部分を取り上げるかがはっきりし、書く作業がずっとスムーズに進むでしょう。

 

 

上級小学生向け:読書感想文の書き方完全ガイド

シンプルなステップで読書感想文を書こう

読書感想文は色々な書き方がありますが、短時間でしっかりと書き上げたい時には、シンプルな構成を選ぶのがおすすめです。

ここでは、手軽に感想文を書くための基本的なステップを紹介します。

1.題名:まず、読んだ本の名前を書きましょう。

2.書き出し:この本を選んだ理由やきっかけを簡単に説明します。

3.本文1:本の内容を簡潔に要約します。この部分は、状況に応じて省略も可能です。

4.本文2:本を読んで感じたことや印象に残った点を具体的に書き出します。

5.まとめ:最後に、感想文のポイントを短くまとめます。

この方法で感想文を書くと、内容が整理されていて、書くのも読むのもわかりやすくなります。

これから各ステップを詳しく説明していくので、それに従って一つずつ書いてみてください。

 

読書感想文のタイトルの選び方

読書感想文を書くとき、タイトルをどうするかは案外難しい部分です。

タイトルがシンプルであっても問題はありませんが、「〇〇を読んで」といった基本的な形で始めるのも一つの方法です。

しかし、もっと記憶に残るタイトルを付けたいなら、読んだ本のテーマに基づいた創意工夫を凝らした表現を使うと良いでしょう。

ここでは、異なるテーマに基づいた具体的なタイトル例をいくつか紹介します:

・友情に関する本:「私たちの友情が深まる理由」「友情とは何か、改めて感じたこと」

・スポーツや部活動に関する本:「全員で目指した夢」「才能より大事なもの」

・動物を題材にした本:「新しい家族、〇〇の物語」「ペットが教えてくれる大切なこと」

・自己実現や夢についての本:「私の目指す未来」「夢に向かって踏み出す勇気」

・家族や祖父母の話:「家族への感謝の形」「祖母から受け継いだ教え」

・戦争に関する本:「平和への道」「争いを超えた世界」

これらのタイトルは、読む人にどんな話か想像させ、関心を引きつける効果があります。

適切にタイトルを選ぶことで、感想文がより魅力的になり、内容が際立つでしょう。

 

読書感想文のはじめ方

読書感想文を書くとき、どのように文章を始めるかは、多くの子どもたちが悩むポイントです。

うまく始めることができれば、その後の書き進めもスムーズになりますが、初めの一歩がなかなか踏み出せないこともあります。

もし、どのように書き始めたらいいのか分からない場合は、読むきっかけになった理由から書き始めてみるのがおすすめです。

どんな小さな理由でも、文章の始まりとしてぴったりです。たとえば、次のような理由から書き始めることができます:

・その本の表紙がとても魅力的だったから

・自分が好きなジャンルの本だったから

・先生や友達にすすめられたから

・何となく面白そうだと感じたから

これらの理由は、どれも感想文に自然とつながるものです。

自分がその本を選んだ素直な理由を書くことで、読んでくれる人にも親しみを持ってもらえるでしょう。

【例文】
『この本を読むことにしたのは、先生からの強いおすすめがあったからです。本を読むのが苦手で、自分に合うか心配でしたが、ページをめくる手が止まらなくなるほど、思いのほか面白かったです。』

 

読書感想文であらすじを上手に扱う方法

読書感想文を書く際、物語のあらすじをどのように取り扱うかは自由です。

感想を中心に書きたい場合、あらすじを省略することも可能です。

しかし、感想文を書くのが不安な場合や、指定された文字数を満たすのが難しいときは、あらすじを加えると役立ちます。

あらすじは、読んだ本の内容を簡潔にまとめることが大切です。

小学生の高学年生は、あらすじを120文字程度にまとめ、長くても360文字以内に収めることが望ましいです。

【例文】
『「ほんとうの願いがかなうとき」という本は、厳しい環境から逃れた少年チャーリーが、親戚の家で新しい家族の愛情を知る話です。最初は本当の家族のもとへ戻りたがっていたチャーリーですが、次第に新しい環境で温かな絆を受け入れ、自分の居場所を見つけるようになります。』

このように短くても、物語の要点をしっかりと伝えることができます。

また、この話から「家族とは血のつながりだけでなく、心のつながりも含む」という深いテーマを感じ取ることができるでしょう。

これは多くの子供たちが共感するテーマかもしれません。

あらすじを取り入れることは、読書感想文の理解を深める手段となり、さらにシンプルに、「この物語は、困難な状況から脱出し、真の家族を見つける少年の旅路を描いています」とまとめることもできます。

 

読書感想文の中心部:どのように本文を書くか

読書感想文の本文を書く際、何をどのように書けば良いかが迷うことも多いですね。

大切なのは、読んだ本の中で特に心に残った部分を選び、そのシーンについて詳しく感想を述べることです。

また、それに似た自分の経験があれば、それも一緒に書くと感想が豊かになります。

感想を書くシーンは多くても一つで十分ですが、もっと多くの点を触れたい場合は、二、三つのシーンを選んでも良いでしょう。

たとえばこんな風に書くことができます。

『この本で印象に残ったのは3つのシーンです。

最初のシーンでは〇〇が起こり、私はその時〇〇と感じました。

次に、〇〇の場面では、登場人物の〇〇な行動に感動しました。

そして最後に、〇〇のシーンが非常に記憶に残り、それは〇〇だからです。』

この方法で書くと、感想文の書き進めがスムーズになります。

読書中に特に感動したり、考えさせられたりしたシーンには付箋を貼っておくと、後で書くときに役立ちます。

また、自分の個人的な体験を織り交ぜると、感想文がさらに深いものになります。

例えば以下のような例文を参考にしてみてください。

【例文】
『「赤毛証明(くもんの児童文学)」著者は光丘真理、出版社はくもん出版です。この本で主人公のめぐが赤毛であることによる特別扱いのシーンがあります。私自身、独特の髪型である天然パーマを持っているため、子供の頃、周りの視線を感じることがよくありました。めぐの話を通じて、「普通に生きるとは、自分らしく生きること」という言葉が心に響きました。』

このようにして、読んだ本と自分の経験をつなげることで、感想文はよりリアルで説得力のあるものになります。

自分が感じたことを素直に表現することが、感想文を書く際の鍵です。

 

読書感想文のまとめ方

読書感想文を終えるときには、本から得た教訓や、それをどう生活に活かすかをしっかりと書くことが大切です。

これによって、本を読むことの意義を自分自身にも、読む人にもはっきりと伝えることができます。

感想文の終わり方には、読んだ本から学んだ点を具体的な例と共に記述する方法が効果的です。

次のようにまとめると良いでしょう:

・優しさについて学んだこと:「この本を通じて、誰かを思いやることの大切さを学びました。これからは、自分の得失を考えるだけでなく、他人に優しくすることを意識して行動したいと思います。」

・平和の価値を知る:「この物語から平和の重要性を改めて感じ取りました。現在も世界のいくつかの場所で争いが続いていることを考えると、私たちにできることは限られていますが、平和のためにできることを一つ一つ行っていくべきだと思います。」

・努力することの意義:「この物語は、努力することの重要性を教えてくれました。以前の私は、簡単に諦めることが多かったですが、これからは目標に向かって一生懸命に努力を続けることが大事だと実感しました。例えば、スポーツでの成果を目指すなら、全国大会への出場を目標にします。」

このように具体的に書くことで、感想文の結論部分はより魅力的になり、自分の思いや考えが明確に伝わります。

読んだ本の影響を実生活にどう生かすかを示すことで、感想文に深みをもたらすことができます。

 

 

小学5・6年生向け読書感想文の書き方まとめ

この記事を通じて、読書感想文に対する不安が少しでも軽減されたでしょうか?

感想文を書くのが難しく感じることもあるかもしれませんが、ここで紹介したテンプレートを使うと、意外と簡単に書くことができます。

感想文を書く際には、完璧を目指す必要はありません。

まずは「とりあえず書いてみる」という気持ちでスタートしてみましょう。

少しずつ練習を重ねることで、書き方が身に付き、自然と上手に書けるようになります。

読書感想文は、単なる宿題以上のものです。

読んだ本から得た新しい知識や感動を、他の人と共有するための重要なツールです。

その点を心に留めて、楽しみながら感想文に取り組んでみてください

皆さんの成長と素敵な感想文を心から応援しています!

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