感想文を書くとき、すらすらと書ける方と、なかなか進まない方、どちらですか?
実は、感想文を書くのが得意な人もそうでない人も、書きやすい本があるんですよ。
そういう本を選ぶことで、普段文章を書くのが苦手な人でも、感想文を書きやすくなるかもしれません。
では、どんな本が感想文を書きやすいのでしょうか?
年齢に合わせて、おすすめの本を紹介していきます。感想文にぴったりの本を選ぶコツをお教えします。
どんな年齢でも使える!感想文を書くための本の選び方
感想文を書くとき、まず大切なのは自分に合った本を選ぶことです。
読みやすい本を選ぶことが、感想文を書くのを楽にします。
・自分が興味を持っている話題や分野の本
・学校の授業や映画でちょっと触れたことがある内容の本
・ページ数が少ない本
本を選ぶことは、読書を始める第一歩です。
なぜその本を読もうと思ったのか、その理由を感想文の最初に書くといいでしょう。
本を読む前に感じた興味や期待を大切にして、それを感想文にしっかりと反映させましょう。
感想文を書くのが難しい本の特徴って何?
感想文を書くのが難しい本には、共通の特徴があります。
・昔の時代を舞台にした物語
・ファンタジーのような架空の世界
・運が悪くて困難に直面している主人公
これらの要素がある本に興味がないと感じたら、その本は選ばない方がいいでしょう。
自分の経験や考え方とかけ離れている内容だと、感想を思いつくのが難しく、物語の世界を具体的にイメージするのも大変になります。
小学生の低学年向け!読書感想文におすすめの本
小学校の低学年の子どもたちが読むのにぴったりな、わかりやすくて楽しい本を3冊選んでみました。
●わにのはいた(大日本図書 全52ページ)
この本は、歯が痛くなったワニが主人公です。
歯医者さんへ行く勇気を出すお話で、歯医者さんもワニを見て驚く面白い場面があります。
ユーモラスで、子供たちが楽しく読める内容です。
●ティニーふうせんいぬのものがたり(マガジンハウス 絵本)
犬のティニーが主人公で、風船をつけて空を飛ぶ国を冒険します。
その国ではみんなが風船で飛んでいて、ティニーの冒険を通じて、新しい発見や面白い体験ができるお話です。
●ごめんねともだち(偕成社 絵本)
この物語は、いつも仲良しのオオカミとキツネが、ある日ケンカをしてしまうお話です。
しかし、二人は仲直りしようと努力します。
友達との関係や、ケンカの後の仲直りについて、子どもたちが考えるきっかけになるでしょう。
感想文がサクサク書ける!小学校高学年におすすめの本
小学校高学年の子どもたちにぴったりの、わくわくするような本をいくつか紹介します。
●どろぼうの神さま(WAVE出版 全500ページ)
この本は長編小説で、面白い話の筋(すじ)と予想外の展開が魅力です。
物語や謎解き、冒険が好きな子どもにはとくにおすすめです。
●アレクサンダとぜんまいねずみ(好学社 絵本)
読書が苦手な子どもでも楽しめる絵本です。
主人公のアレクサンダとその冒険を通じて、本の楽しさを感じることができます。
●チョコレート工場の秘密(評論社 全269ページ)
この本は映画「チャーリーとチョコレート工場」のもとになった物語です。
映画を見た後に読むと、映画との違いを比べながら楽しむことができます。
それを感想文にすると、より面白いかもしれません。
中学生におすすめ!感想文が書きやすい読みやすい本
中学生の皆さんに向けて、読んで楽しく、感想文も書きやすい本をいくつか紹介します。
これらの本は、読むページ数も多くなく、内容が引き込むものばかりです。
●風の中のマリア(講談社 全254ページ)
この本の主人公は働き蜂です。蜂たちの感情が丁寧に描かれていて、読む人をすぐに物語の世界へ引き込みます。
虫が苦手な人でも楽しめる、ユニークな内容の作品です。
●西の魔女が死んだ(新潮社 全226ページ)
この物語の主役は、中学1年生の女の子です。
学校へ行けなくなり、祖母の家で暮らすことになります。
教科書にも出てくることがあるこの本は、多くの中学生が感じることが多いため、共感しやすいです。
●世界から猫が消えたなら(小学館文庫 全229ページ)
この本は映画にもなったので、映像を見た人にも親しみやすいです。
会話が多いため読みやすく、猫を通じて様々なことを考えさせられる作品です。
猫好きでなくても、心に残るストーリーです。
高校生向け!感想文を書くのにおすすめの本たち
高校生になると色々な種類の本に挑戦できるようになります。
以下に紹介する本は、感想文を書くのに特におすすめです。
●旅する力(新潮文庫 全382ページ)
これは小説ではなく、旅に関するエッセイ集です。
知らない場所に思いを巡らせたり、知っている場所について読んだりするのが、とても新鮮です。
読むことで、作者の旅の体験を共に感じたり、自分だけの旅の想像を広げることができます。
●こころ(新潮社 全378ページ)
夏目漱石の名作「こころ」は、一度は読んでおきたい作品です。
人によって異なる解釈が可能で、多くの学生が研究やレポートの題材としても使っています。
あなたなりの解釈で、どのような感想を持つか挑戦してみてください。
●レインツリーの国(新潮社 全238ページ)
この本は、聴覚障害を持つ主人公の物語で、映画化もされています。
主人公たちが高校生であるため、読んでいて感情移入しやすいです。
障害をテーマにした物語を通じて、社会について深く考えるきっかけになるでしょう。
誰でもできる!感想文を書くための本の選び方
これまでさまざまな年齢の方に合ったおすすめの本を紹介してきましたが、年齢はあくまで目安です。
実際には、興味を持った本であれば、どのようなものでも構いません。
本を選ぶときは、自分が読みたいと思う本を選ぶことが大切です。
その本から得た感想を感想文にしっかりと書き出してみましょう。
もし本を読むのが苦手な場合は、映画やドラマが原作の本から始めてみるのも良い方法です。
映画やドラマを見てから本を読むと、内容を理解しやすくなるかもしれません。
また、図書館でさまざまな本を手に取ってみるのもおすすめです。
色々な本を見ることで、自分に合った読みやすい本が見つかります。
感想文を書くのは楽しい経験です。
ぜひ、読書を楽しみながら感想文を書いてみてください!